Travel-Junkie

じわじわと台湾にハマり、気付いたら29回訪台。ほぼ1人旅、台湾がメインの旅の忘備録。

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沖縄での出来事 その2

Iちゃんが、話し始めた。「58号線から脇道に入って住宅街を過ぎたら、何もない原っぱに出たでしょう?あそこに出た途端、空気が変わったの。何か嫌だなぁ~って思ってたら、人が車の後ろにぴったりくっついてついてくるの。車に入ってくるんじゃないかと気にしてたんだけど、なぜか入っては来なくて。でも、ぴったりついて来てた。ホテルの入り口がわからなかったもの、たぶんアイツのせい。辿りつけないように、入り口を目隠ししたんと思う。車を降りたときに来るかと思って構えたんだけど、大丈夫だった。でも、駐車場はついて来た奴だけじゃなくて、たくさんの気配がしてた。部屋に入ってから、窓の所で音がしてたでしょ?あれも、”開けて、開けて”って叩いてたんだよ。中に入ってくるんじゃないかって気が気じゃなかったけど。ついて来てたのは、若い男性で兵隊さん。でも、日本人じゃない。ここへ来る時は居なかったけど、あそこのホテルの周り、たくさんの気配がする。」と、こんな内容だった。気になってたビーチ手前の真っ暗な駐車場にいたライダー達は、幽霊じゃなくて人間だよとのこと。とうとう”見ちゃった”のかと思ったのでほっとしつつ、帰るのが怖くなっちゃったけど仕方ない。食事が済んだらもう2時だったし、早く寝ないと明日の予定に差し支える。急いでホテルに戻り、部屋へ。エレベーターを降りて廊下を歩いているとき、Iちゃんが「ここ、建て方も悪いよ。網走刑務所と同じ作り。真ん中に、悪い気が溜まりやすいんだよね。」と言ってた。

部屋に入ったら、Iちゃんが部屋の入り口と窓、そしてベットの周りに塩を撒き始めた。私のベッドの周りにも撒き出したので、『私は平気だよ。見えないし。』と言ったら、「こっちに結界貼ったから、やっておかないと危険だよ。」と言うので、『危険って、何が?』と言ったら、「ヤバい奴だから、連れて行かれるかも」と。連れてかれるってどこへ?余りにも怖いこと言うので、『それって、往復切符あり?』とふざけて言ってみたら、「マジで危ないんだよ、miyuさん!」と怒られた塩を撒き終わったIちゃんは、「さて。時間も遅いし、先にシャワーいいですか?」と言って、バスルームへ入っていった。私は怖くてTVをかけたけど、沖縄は東京と違って、チャンネルが少なく、深夜番組もほとんどやってない。しばらくしてIちゃんが出たので、急いでシャワーを浴びて出た。さっさと支度して、早く寝ようと急いで支度してたらIちゃんが、「眠いので、お先に寝ます。お休みなさ~い。」といってベットに入っちゃった。え~、怖いよぉ~急いで支度して、電気も点けっぱなし、テレビも点けたままでベットに入った。時刻は3時半をまわってた。普通なら、ベットに入ったらすぐ寝付いちゃうのに、怖くてなかなか寝られない。Iちゃんは、既にぐっすり寝込んでる。外にいる奴が、いつ入ってくるかわからないのに、この状況で寝つけるって凄い度胸だ。慣れてるのかもしれないけど、さすが。ついに、テレビが終わっちゃった音が無いのは怖いし、仕方なくNHKの番組終わり?(世界中の景色が次々出てきて、クラシック音楽が掛ってる)をかけたおいた。

4時をまわったとこまでは覚えてるけど、いつの間にか寝たみたいで、気付いたら外は明るくなってた。時刻は8時過ぎ。Iちゃんも起きてて、おはよ~と言って外を覗いて見たら、いいお天気点けっぱなしだったテレビが消えてるので、『あれ?テレビ消してくれたの?』と言ったら、Iちゃん、黙って私を見てる。えっ?何?消してくれたんじゃないの?じゃあ、何で消えてるの?怖いんだけどIちゃんいわく「眠りが浅くなって、テレビの音がしてるな~と思ってたら、miyuさんが、”あぁっ”と言って起き上がってテレビの方を見て、”ちっ”と舌打ちをしてから、ブチってリモコンで消してたよ。」えっ?まぢで全然覚えてないんだけど

『昨晩は怖かったよぉ~。Iちゃん、さっさと寝ちゃうしさ。テレビは終わっちゃたし、外の奴が入ってきたらどうしよ~ってびくびくして、なかなか寝られなくて。だから電気もテレビも点けっぱなしで寝たんだよ。』と言ったら、Iちゃんが「そっか~。部屋に入った時は空気が淀んでたから、効き目があるかわからないけど塩を撒いたの。で、シャワー浴びて戻ったら、部屋の空気がクリアになってたの。”あれ?何でだろ?塩が効いた?”って思ったけど、変だな~って思って見回したら、miyuさんからオーラというか、出てて。守護霊、強いですね。」と言われた。わけがわからず、『えっ?どういうこと?』と聞いたら、「miyuさんの守護霊が、あいつらを追い払ったんだよ。もう大丈夫だよ~って。だから安心して寝ちゃったの。言えば良かったね。」って言うので、『ホントだよ~!言ってよぉ。寝られなかったんだから~。』

Iちゃんいわく、私には凄く強い守護霊が1人ついてるらしい。どういう人かとか、彼女にはそこまでは見えないらしいけど。Iちゃんの言うことがホントなら、その人のお陰で怖い思いをしないで済んでるってことなんだよね というわけで、その後は何事も無く、車で渡れる島やダイビングスポットまで行ってシュノーケリングをやったり、美味しい物を食べたりして、夏の沖縄を満喫しました。

帰り際、「やっぱり、たくさんの気配を感じる。特に夜は。でも、ここの人達、みんな悲しんでるよ。」と言ってました。観光中にいつも泊るホテルの前を通ったので、『いつも泊ってるのはここだよ!』って言ったら、「このホテルは全然大丈夫だ。というか、このエリアは全然、何も感じない。」と言ってたので、トップシーズンでもないのに、いつも泊ってたホテルが取れなくて、あのホテルになっちゃったのも、Iちゃんが呼ばれちゃったからなのかもって、後で思ったりしました。

その後も何度か沖縄には行ったけど、ああいう体験は1度きり。彼女とは、その後しばらくして付き合いが無くなっちゃったけど、元気にしてるかな。