Travel-Junkie

じわじわと台湾にハマり、気付いたら29回訪台。ほぼ1人旅、台湾がメインの旅の忘備録。

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真夏の出来事

夏と言えば、怖い話ですよね!テレビでも来月辺りから始まるのかな~と楽しみにしています 私自身は、先日アップした沖縄の体験以外はほとんどなく、大昔に行った北海道修学旅行で泊まったホテルのお隣の部屋が、”出る部屋”だったという出来事があった位。そのせいで、5人部屋に8人で雑魚寝したのがいい思い出になっています(笑)

今回は、私の父と弟がかな~り昔、夏に出かけた時の出来事です。父は釣りが趣味で、特に渓流釣りが好きで、よく東北の山奥に車で出かけてた。弟はアウトドアが好きで、バイクや車でキャンプやBBQをやりに山へよく行ってたし、湖でよく釣りをしたりしてたらしい。どういういきさつかは知らないけど、そんな2人が一緒に釣りに行くことになった。場所は近場、群馬県のとある山だった。早朝に釣りをやる予定で、夜になってからの出発。深夜に現地に到着し、山に入ったのは深夜12時半をまわったころだったらしい。街灯のない真っ暗でくねくねした山道をひたすら走っていたら、前方にチャリを引いて歩いてる人が車のライトに浮かび上がった。男性で釣り道具を積んでいたらしい。弟が『何でこんなところをチャリで歩いてるんだろ?車、停めよう。乗せてあげようよ。』と言ったらしいけど、父は何だかおかしいと思ったので「いや、止めとこう」と言ってそのままその人の脇を通過。助手席にいた弟によると、チャリを止めて車の方を向いて停まっていたらしい。停めて聞いてみれば良かったのに~と弟は訴えたけど、父は無言。その後、しばらく走って山越えし目的地に着いて仮眠。早朝に起きて釣りをして、昼間に同じ道を再び走って帰路へ。

深夜にチャリの釣り人を見かけた辺りに差しかかったら、山の木々の間に、いくつもの古ぼけた墓地が見えた。昨夜は真っ暗でわからなかったけど、太陽の明りに照らされて木々の間にいくつもの古ぼけた墓地が浮かび上がっているのを見て、父はぞっとしたらしい。帰ってきてから弟は、『足もあったし、どう見ても人だったよ。』と言っていたけど、父は「民家があるところまで車でも1時間半はかかる場所で、あんな深夜にチャリで1人で山を下ってるならまだわかるけど、登ってるってどう考えてもおかしいだろ。しかも、帰りに通ったら、何年も誰もお参りに来てなさそうな古ぼけた墓地がいくつもあるのを見て、ぞっとしたよ。」と言う。確かに、私なら絶対停めないわでも、父は心霊体験とかそういう世界は全く信じてなくて、そんなのは気のせいだ~っていつも否定する。”だったら、気のせいかどうか確かめたら良かったじゃん”と私も言ってみたけど、「嫌だ!」とひとこと。結局、なんだったのかは未だにわからず。ただ、2度とあそこは通りたくないと父は言っている。聞いてる分には、”えっ、それだけ?”って感じだけど、実際に体験したら怖いよなぁ~と思った話でした。

そういえば私もだいぶ前、実家に住んでいた若い頃、奇妙な人をみたことがある。実家は駅から歩いて10分位。たいてい、チャリを使ってた。その日は、遊んで帰って夜遅くなり、雨も降ってきて、傘を持って無かった私は、駅からチャリを飛ばして家へ向かった。うちの近くは道路が碁盤の目になっていて、実家は駅からまっすぐ行っていくつめかの十字路を曲がってすぐの私道を入ったとこにある。その日も、もうすぐ家だ~と思って角を曲がったら、私道の入り口にロングヘア(腰まであった)で、白いワンピースとつばの広い白い帽子を被り(高原のリゾートにいるみたいな服装)、白いサンダルを脱いで手に持って傘もささずにずぶ濡れの背の高いほっそりとした女性がこちらを向いて立ってるのが見えた。”えっ?何、あの人?”って思ったけど、チャリだったのであっと言う間にその人の前を通過。携帯電話を片手に誰かと喋ってたみたいだけど、雨の音で声は聞こえず。チャリを家の庭に停めて私道のほうを振りかえったら、見間違いではなく、ずぶ濡れのまま立ってる女性がいる。何で、こんなとこにいるんだろ?なんか気味悪いな~と思いながら家に入った。それだけなんだけど、あれは何だったのかな?と雨の夜になると、時々思い出す真夏の出来事でした。